君へ

第10章

 
「ここをこうかけてこうなります」

あー眠い。何で数学ってこんな意味不なんだろ・・・

カサッ

ん?

あたしは太陽を見た。

「読めよww」

口パクでそう言う太陽。

紙ぼろぼろだしww

で、何書いてあるんだろ・・・


------------------------

相変わらず眠そうだなーww
そうそう。明後日のデートさ、
空乃はどこに行きたい?
俺はどこでもokww

太陽

------------------------


話のもってき方下手ww

行きたいとこ行きたいとこ・・・

んじゃあ・・・


------------------------

じゃあ映画見にいこーよ☆
今なら「初恋は突然に」
とかやってるよ(^0^)/

空乃

------------------------

カサッ

「お、きたww」

「www」

カサッ

「いいよーww」

太陽はニコニコしながら小さい声でそう言った。

あたしは太陽のノートに「んじゃ明後日の朝10:30分に公園で待ち合わせ☆ね」と書いた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


放課後・・・・・・・・


あれ?太陽いない・・さっきまでいたのに・・

「ねえ愛」

「ん?」

「太陽は?」

「秋野くんなら、さっき部活の顧問の先生に呼ばれてどっか行ったよ」

「顧問の?」

「うん。バスケの顧問。なんか怒ってた(汗)」

え?もしかして昨日サボったから?

「愛、ちょいあたし行ってくるわ」

「え!?どこにー?」

「太陽のとこっ!先帰っててー」

タッタッタッ

「え?ちょっちょっと・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
< 10 / 21 >

この作品をシェア

pagetop