君へ
第20章
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「何で花瓶なんか落ちてきたんだろう・・・」
てかもう1時間くらいずっとこんなこと考えてるよね。
「あああもう!なんかあたし恨まれるようなことした!?」
そう叫んでいると、スクバのポケットにあったケータイが鳴った。
ピリりリり
― 太陽 ―
あ、太陽だ。
「もしもし太陽?」
「あ、空乃?ごめん、こんな時間に電話して」
こんな時間?
8:35
ほんとだ。こんなに時間経ってたんだ。
「ううん。いいよ」
「ありがと。てか大丈夫か?」
「花瓶のこと?」
「あー。うっうん」
「誰がやったのかは気になるけど、あたしは大丈夫だよ」
「そうか」
「うん」
「俺もお前の傍についてるようにするけど、1人の時は特に気をつけろよ?」
゛お前に傍についてる゛
「わかったw気をつけるね」
「じゃあ、そんだけ言いたくてさ」
「うん。ありがとう☆おやすみ」
「おやすみ」
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「太陽もこんなに心配してくれてるし気をつけなきゃ」
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