年上ドクター
「じゃぁ、もう芽依で診察も終わりだし送ってくから待合室の椅子で待ってて。すぐ行くから。」
「うん、わかった。」
診察室からでて待合室の椅子に座りながら窓の外をみるともう真っ暗。
採血をされたところのガーゼを見るだけで寒気がする。
本当に病院って嫌い。
なんで琉くんはお医者さんになんてなったんだろう。
そんなことを考えていると、琉くんが来た。
さっきまでの白衣姿じゃなくなりお洒落な服に身を包んだ琉くんにドキッとする。
「芽依、行くよ。」
そういって琉くんはあたしの手をつかんで歩き出した。