MY HEART S♪NG'S
<夢と現実の狭間で>

子供の頃よく見た夢のストーリーは
子供心にはとても残酷で
怯えて目が覚めて 母に縋っていたっけ

あの頃感じた恐れや弱さなんかは
今となってはちっぽけなもんさ
服の袖が少し足りないようなもんさ

だけど大人になった僕が抱く
痛みや孤独
あんなのと引き換えにならないくらい
心を押しつぶして 困る
嗚呼 これをなんて言うのかな
温もりが欲しいといえば満たされるんだろうか

食べ損なったアイスクリームが
消えてなくなったら現実で
眩しい光が憂鬱だった 僕は子供だった

溢れるほどに満たされているはずなんだ
滑稽なほどに纏っているはずなんだ
地位や名誉や輝けるものには・・・それは リアルな

そして簡単に切られた愛情で
満身創痍
呆気もなく砕け散ってしまうよ
夢と現実の狭間で
もう 言葉にもならないんだな
心を覆う鎧があれば良いのにと思うんだ

そして大人になった僕が抱く
恐れや弱さ
カタチのない夢に追いかけられて
心がざわついて 滅入る
嗚呼 誰か気付いてくれるかな
温もりが欲しいといえば救われるんだろうか
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