【短】それでも愛してくれるなら
ねぇ
「藍くん、朝だよ。そろそろ起きて」


気持ち良さそうに眠る、大好きな彼氏を揺すってみる。


「んー…紗由…おはよ」


眩しそうに目を細める顔もかわいくて、何だか朝から幸せな気分。


「おはよ。朝ご飯できてるよ」


ありがとうって呟いて、起き上がった藍。

でもやっぱりまだ眠そうに目を擦りながら歩いてきた。


「おーっ、うまそー!」


朝はお味噌汁に白ご飯派だという、藍の好みにバッチリ合わせたメニュー。


机に並んだ朝食を見付けた瞬間、うれしい言葉が飛んできた。


「冷めない内にどーぞ」


自然とあたしも笑顔になって、向かい側に座った。

藍の笑顔が見える特等席。
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