紫陽花~7色のヤンキー達~



「水沢茉夜ちゃん僕らにちょっと付いてきてねー」


オレンジ色の頭をした男の子が可愛い笑顔でそう言った



あたしはめんどくさくなってされるがままに屋上につれていかれた

屋上には緑、藍、茶色の頭をしたこれまた美形なイケメンがいた



しかも茶色の髪のやつは昨日会った


確か…



"楢橋莢斗"


コイツか


那菜衣と悠が言ってたなんとかってやつの楢橋先輩とやらは



『何ですか』


「茉夜ちゃんて可愛いよねー!!」


そう言って近づいて来たのは金色頭の長身男


『可愛くないし…あたしが可愛かったらゴキブリとか超綺麗じゃん。冗談やめて。てか質問の答えになってないから。』


あたしがそういうと男達はしばらくポカーンとしていた


黒頭に至っては爆笑だし


確かにあたしは不細工だがそこまで笑われると少し傷つく


あたしがふてくされ始めた頃やっと笑いが収まった黒頭はまだ涙を拭いながら



「俺たちの姫になってくれないかな」



と言った



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