紫陽花~7色のヤンキー達~
「お前があの緋眼の死神だろうと関係ねぇ。俺達にはお前が必要なんだよ。」
とあたしの瞳を力強く見据えながらそう言う莢斗
こんな状況であたしは不整脈
病気か?頭の隅でそんなことを考えながらあたしは口を開く
『ありがとう。あたしね今まで家族や焔以外大切なものなんてなかった…でも記憶無くして紫陽花っていう大切な居場所ができたの。』
「じゃあ…」
と比奈汰が顔を上げるがあたしはまだ言葉を続ける
『でもあたしは焔の総長だ。焔を離れることは出来ない。』
あたしがそう告げると比奈汰は悲しみの表情を顔に浮かべる
『だから…紫陽花お前等うちの傘下にならないか?』
あたしは弱いから…
どっちも捨てられない
あたしは欲張りだから…
どっちも手に入れる!!
二兎追うものは一兎も得ず?
知るかそんなの
真面目にそれくらいの勢いですから(笑)