紫陽花~7色のヤンキー達~



「お前があの緋眼の死神だろうと関係ねぇ。俺達にはお前が必要なんだよ。」



とあたしの瞳を力強く見据えながらそう言う莢斗



こんな状況であたしは不整脈


病気か?頭の隅でそんなことを考えながらあたしは口を開く



『ありがとう。あたしね今まで家族や焔以外大切なものなんてなかった…でも記憶無くして紫陽花っていう大切な居場所ができたの。』



「じゃあ…」


と比奈汰が顔を上げるがあたしはまだ言葉を続ける



『でもあたしは焔の総長だ。焔を離れることは出来ない。』



あたしがそう告げると比奈汰は悲しみの表情を顔に浮かべる



『だから…紫陽花お前等うちの傘下にならないか?』



あたしは弱いから…





どっちも捨てられない






あたしは欲張りだから…







どっちも手に入れる!!








二兎追うものは一兎も得ず?



知るかそんなの



真面目にそれくらいの勢いですから(笑)







< 162 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop