紫陽花~7色のヤンキー達~



そう言ってあたしは翔護の手を取り大型ショッピングモールへと足を進めた



「うわ…すごい人…」



『もしかして初めて?』



あたしが驚きながら聞くと翔護はこくりと頷いた



「茉夜はよく来るの?」



『当たり前じゃん!!あたしの服は基本ここにある店探し歩いたら見つかるからね(笑)』



「なんか意外。もっと高いお店とかで服買ってるイメージ。」



『やっぱ金持ちはそうなのか?あたしは生まれた時から金持ちって訳じゃないしパパの会社が成功するのは良いけどだからって贅沢しようとかは思わないんだよね。』


「そっか…」



そう言って翔護は少し笑った



『やっぱ変…かな?』


別に変て思われてるからって変えようとは思わないけどさすがに笑われたら少し気になる



「全然。むしろスゴいよ。普通なら贅沢しまくるとこだもん。だからなんか茉夜はやっぱり想像通りだなって思ってさ。」



『想像通り?』


「金持ちなのか金持ちじゃないのかわかんないようなところとか。」



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