恐怖の世界
ナメクジ
『やーい、ナメクジ!気持ち悪いんだよ!!』
男の子たちが一人の女の子を囲む。
『肌はキモいし、歩くの遅いし、まるでナメクジみたいで気持ちわりー』
男の子たちは鞄を蹴ったり、女の子を殴ったりした。
『ナメクジにさ塩をかけろー!』
塩を頭からふりかけ、最後には川に突き落とした。
『助け……て…』
溺れている女の子を見て笑う男の子たち。
『ナメクジには川がお似合いだろー』
笑いながら走っていった。

翌日、
少女の死体が川から発見された…

〔足を滑らせ転落した〕
と、ニュースで流されていた。

それから十年後、
「タケルー!」
女の子が抱き着いてきた。
「綾香!どうしたんだ?」
高校2年の春、俺は彼女ができた。
「調理実習のケーキ食べて!」
美味しいそうに焼かれたケーキを食べながら話しをしていた。
「翔平と陸と隼人は?」
いつも絡んでいるメンバーだった。
「あぁ、アイツら職員室」
ガラスをド派手に割ったので、説教を食らわされている。
< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop