学園恋愛事情
歌音…
『森花コンビ』
って言われてるのを気にしている様子だったなぁ。
そう思いつつ、講介は歌音の背中を見つめていた。
歌音が見えなくなった頃に、
「そんなに『俺と』じゃ嫌なのかよ…。」
「「森井…。」」
講介の本音がボソッと聞こえると、由真と里奈もかける言葉が見つからずに…。
「ふふっ…俺、付き合おうとか好きとか…そう言うの口にしなくても、俺達両想いかと思ってたんだよね…。はぁ、俺の勘違いだったのかな。
苦しそうに笑う講介が、痛々しく見えて…切なくて胸が苦しくなって、声をかけられない2人。
そんな2人も、講介と歌音が両想いだと思っていたので、余計に励ましにくかった。