学園恋愛事情
『森・花コンビ』
と言われ、歌音の1番近くにいつも居た為、歌音によって来る男子とはそれ以上に仲良くなる事もなく、付き合ってはいないが両思いなんじゃ?と、公認だったからこれまでにそんな心配もなかったのが事実だ。
高校に入ると、クラスはもちろん、科まで違うので…お互いに知らない事が増えていく。
コレが、講介を不安にさせているのも事実。
「でね?」
なんて、歌音の声なんて耳に入って来ない。
これまで、何でも知って居たのに…
なのに、何で他の男の話してんだよ!!
「…だからね、」
そう言った歌音は講介の顔を覗き込んで、笑顔で爆弾を投下した。
「これから少しの間、講を待ってる時間に、先輩にピアノを教えてもらう事にしたの!」
「はい?!」
「だからぁ、いつも講を待つ私を見てたんだって。だから、これからその時間をお互いを知る時間にしようって事になったの!」
オイオイ!
それって、放課後デートじゃん?!
まさか…そんな時間に、歌音を見つめてたなんて。