学園恋愛事情
『俺のせいじゃん』
歌音を一人で帰らせるのが心配で…
他の男を寄せ付けたくなくて…
その為に待たせて一緒に帰ってたのに。
「その人、歌音が俺を待ってるの知ってんの?!」
「うん!」
「…それで(も)…告白?!」
「うん、声かけられた時に講の事聞かれたけど。」
「何て?なんて聞かれてなんて答えたの?」
講介は案外冷静だった。
ここまでくれば、そうなってしまう。
『きっと、歌音の言葉に安心して告白が出来たんだろう』
「『彼氏なの?』って!!」
笑い飛ばしならが歌音は…
「ただの幼馴染なのにね?…みんな勘違いし過ぎだよ!!」
『ただの…』
この言葉が頭のなかで響き続けて、その後一言も話す事なく家に着いた。