学園恋愛事情
「お前ら…。」
そうだった。
こいつら、こう言う奴だよな。
気使いしてくれる。俺の片思いをいつも見守ってた…そして、
「へなちょこだし。」
一言多い。
それさえなければ、マジでいい奴なのに。
「直ぐに立ち去れ。」
「怒るなよ。本当の事なんだし。まぁ、そんだけ元気あれば挑めるでしょ?!」
恐ろしい事に…里奈まで微笑んで来た。
マジで!!
空気読めよ!!
「勝ったらラッキー、負けても悔い無し。そんな勝負しておいたら?…誰にも譲れないし、譲りたくないんでしょ?歌音の事。」
由真が言ったその言葉が胸に刺さった。
俺は…ただ頷いた。
それしか出来なかった。
譲りたくないし、譲れない!!
ずっと…
歌音の事を好きでいるんだから。
絶対!!