学園恋愛事情
放課後…教室で待っていると長井が現れ呼ばれた。


告白…か。


そう思いつつ、後をついて行く。
俺はただそれだけ。



「好きです。」



俺が歌音に言えなかった言葉。



「付き合ってください。」



俺が歌音に言いたかった本当の気持ち。



「…はい。」



俺は…
好きでもない娘とつきあうことにした。

初カノに喜びはない。

ちゃんと、娘の娘に笑顔を向けられているのだろうか。


歌音とは…
放課後どこに行きたいとか
休みに何がしたいとか

毎日が楽しかったのに…


今では、ただ家に帰るだけ。
休みも一緒に過ごす事もない。


現状維持を望まれたけど、


そんなものになっていない。
カレカノがお互いにできてもおかしくない。

俺が誰とどんな付き合い方をしたって、歌音には関係ない。





ただの…
幼馴染なんだから…



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