学園恋愛事情
「歌音ちゃん!!」



明るい声で、重苦しい空気の音楽室に入ってきたのは三木島。



「…森井君も…居たの?」



いちゃ悪りぃかよ!!

聞きたくない声、見たくない顔が現れる。




「歌音。」



「ん?!」



「これからは俺を待たずに先に帰って。」



「何で?!…待ってるよ。」




首を横に傾け不思議そうに見上げて来る。
可愛い仕草。


もう、俺に見せるな。





決意が揺らぎそうになる…。



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