学園恋愛事情
「森井ー!!遅刻!!」



グランドに出た講介は、予想通りに怒られる。



「外周10周!!」



容赦ない罰を受ける事に。



「はい!すいませんでした!!」



元気を振り絞って出した声が痛々しくグランドに響く。

今は…
自分が歌音に告げた言葉と、
歌音の表情


歌音の事しか考えられない自分には、外周が何よりもの救いだ。



実のところ、
自分から言ったのに、自分が傷ついているような…そんな気分で、とてもじゃないけど、部活に集中できない。



雑念があっても、走るだけなら何の支障もない。



そう思った。
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