学園恋愛事情

関係

しばらくすると、先輩が私に声を掛けてきた。



「歌音ちゃん…帰ろうか?!」



ふと、先輩に視線を向ければ心配そうに私に微笑んでくれていた。



「あ…はいっ!!」



私とした事が…
先輩に心配を掛けてしまった。


でも…
急に彼女なんて作る講に、動揺してしまっている私がいる。



帰り道、先輩は気を遣ってくれているのか、良く話をしてくれていたが、愛想笑いしかでにないくらい動揺していた。



先輩は苦笑しつつも、帰り道…ずっと…無言にならない様に、しゃべってくれていた。



それでも、
自分のトコばかりの私は、先輩に気を遣わせたまま最寄りの駅まで送ってもらい、1人で家へ向かった。



いつもは…
講と一緒に歩く道。


1人だと…案外遠く感じる。
< 75 / 91 >

この作品をシェア

pagetop