学園恋愛事情
講介は苦笑いをしつつ



「教室…戻ろうか?」



そう彼女に声をかけた。
何も言わずに頷く彼女に後ろめたい気分で一杯になる。



教室に戻りながら思う。


マキちゃん(彼女)は、
このイチゴオレを投げつけたのは
歌音だと思ってるよな。

多分、だから何も言わないんだ。


結構気が強くて、ハキハキしているマキちゃんが
こんなことされて黙ってるなんておかしいし。



「マキちゃん。」



「ん?」



「何か…ごめん。」



「…何で講介くんが謝るの?」



笑ってマキちゃんは俺を覗き込んで来た。



「ね、今度ちゃんと幼馴染ちゃんを紹介して?…何か、気まずいじゃん?!」



そうだよな…
マキちゃんはそれ以上何も言わなかったけど。

って、俺も弁解しまかったけど、
あの2人は自分の紙パック持ってて、
歌音だけ持ってなかったから
歌音が投げたと思ってるよね。


実際
あのイチゴオレは歌音だし。
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