それでもいいから
…第1章…

いつもの笑顔。







「走れー!」

「うぉぉぉぉぉお!」

「ヤバいヤバい!」

「急げー!」







…バタバタバタッ…






…ガラッ!!!…











「…間に合ったか?」

「ギリギリ3分前だけどな…。」

「もー。和弥がのんびりパン食べてたからだよ!」

「はぁ!?お前だって弁当忘れて一回戻っただろ!?」

「うーん…。いちりある。」

「えぇっ!?梓ひどいよぉー。」

「お前も和弥も悪い。」

「圭一までひどいっ!」

「あー、もうわかったからとりあえず席着こうぜ。」




いつもの4人で遅刻すれすれで走って学校に来て、楽しい平穏な日常をおくる。それが私達の笑顔の源。


元気でバカ面してるけど大好きな錦 和弥(にしきかずや)

成績優秀、そしてツンデレな大川 圭一(おおかわけいいち)

しっかりもので明るい女の子、松山 梓(まつやまあずさ)

そして私、葉月 若菜(はづきわかな)

小学校、中学校、高校となぜか4人は離れたことがない腐れ縁。

この仲間と仲良くすごす毎日がたまらなく楽しいの。
大好きな3人とこれからもずっと一緒にいたいな。













そう思っていた頃に気づけばよかった。













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