天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
神逆 ルイもなかなかやりおる
コルプスの住む地下室から出て、小岩井と別れたルイと雪菜。

「んじゃ私はちょっと用事あるから、ここで」

二階へと続く階段の所で、ルイが片手を上げる。

「あ、はい、ルイ先輩また明日」

「うん、雪菜ちゃんも気をつけて帰るんだよぉ」

軽く手を振って、跳ねるように階段を駆け上がっていくルイ。

(気をつけて帰るんだよ…かぁ…)

雪菜は小さく溜息をつく。

実はこの雪ん子、とある事情から現在家を勘当されている。

ま、真相の方は追々。

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