天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
その件の人物。
「ほら、しっかり擦って下さいね。まだ二階も三階も残っていますよ」
コロコロ笑うが目の笑っていない生徒会長監視の下、スペシャルバカは天神学園校舎の全トイレ掃除を実行中だった。
クリスマステロの際の乾杯の挨拶の時にケチをつけたのを生徒会長に『読まれて』この栄えある仕事を仰せ付かったのだ。
「そんな擦り方では終わりません。デッキブラシの使い方はこう!」
生徒会長付ネコミミメイドが実技指導。
「そんな言うんならおめぇが自分でやれよ!」
まるで清掃のオバチャンのような出で立ちのスペシャルバカが言うが。
「っ!」
彼の鼻先に、先程トイレの床を擦ったばかりの芳しい香り漂うデッキブラシの先が突きつけられる。
「私の事を『お前』などと呼ばないで下さい。生徒会長ですらそのような呼び方はしないのですから」
ネコミミメイドは凍りつくような視線を浴びせた。
「ほら、しっかり擦って下さいね。まだ二階も三階も残っていますよ」
コロコロ笑うが目の笑っていない生徒会長監視の下、スペシャルバカは天神学園校舎の全トイレ掃除を実行中だった。
クリスマステロの際の乾杯の挨拶の時にケチをつけたのを生徒会長に『読まれて』この栄えある仕事を仰せ付かったのだ。
「そんな擦り方では終わりません。デッキブラシの使い方はこう!」
生徒会長付ネコミミメイドが実技指導。
「そんな言うんならおめぇが自分でやれよ!」
まるで清掃のオバチャンのような出で立ちのスペシャルバカが言うが。
「っ!」
彼の鼻先に、先程トイレの床を擦ったばかりの芳しい香り漂うデッキブラシの先が突きつけられる。
「私の事を『お前』などと呼ばないで下さい。生徒会長ですらそのような呼び方はしないのですから」
ネコミミメイドは凍りつくような視線を浴びせた。