天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
京極 鞠子は引っ込み思案
天神学園の朝の登校風景。

友人同士並んで談笑しながら歩く者。

ふざけ合いながら取っ組み合いをして笑っている者。

前日の復習をしているのか、英単語帳を読みながら歩いている者。

朝っぱらから恋人同士手を繋いでイチャコラしている者。

朝食を食べ損ねたのか、おにぎり片手に口をモグモグしている者。

実に様々である。

そんな中を、小さな歩幅、視線は俯き加減、撫で肩を縮こまらせて歩く一人の女性の姿があった。

京極 鞠子。

天神学園高等部国語科教諭。

スペシャルバカのクラスの副担任である。

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