シュアリー×シェアリー
雪子にまとわりつく夏美をみて、春樹が舌打ちをする。その音で、春樹がいたことを思い出したのか夏美が春樹を雪子に紹介する。
「さっき聞いた」
「え、ほんと?春ちゃんがしばらくの間泊めてほしいみたいなんだけど」
「…」
ベランダに移動してタバコに火をつけながら春樹に視線を送る。
「礼儀、っつっただろ」
「…」
「?なに、もうすでに不協和音?」
夏美が心配そうに二人を交互に見るので、春樹が必死に否定する。しかしごまかしてやるほど雪子もやさしくはない。
「礼儀がなってないから説教した。年上に対しての言葉づかいと礼儀をなおせないんだったら、さっさとおうちに帰りなさい」
礼儀がなっていない事は夏美も分かっているらしく、またぁ?と春樹を軽くたたく。だって、と拗ねる春樹は雪子に対する態度とは180度打って変ってひどく猫かぶりだ。渋々ながらも頭を下げた春樹に雪子はOKを出した。早速部屋を案内しようとする夏美を制し、雪子が春樹を呼び止める。なんだよ、と眉間にしわを寄せて春樹がその場に立ち止まる。タバコを軽く掲げて、これと雪子が同じように眉間にしわを寄せたまま口を開く。
「次タバコの文句いったら追い出す」
「…わかったよ!ばーか!」
あれが人気モデルねえ、と予想以上のがき臭さが漂う春樹に苦笑いをして空に煙を吹きかけた。
「さっき聞いた」
「え、ほんと?春ちゃんがしばらくの間泊めてほしいみたいなんだけど」
「…」
ベランダに移動してタバコに火をつけながら春樹に視線を送る。
「礼儀、っつっただろ」
「…」
「?なに、もうすでに不協和音?」
夏美が心配そうに二人を交互に見るので、春樹が必死に否定する。しかしごまかしてやるほど雪子もやさしくはない。
「礼儀がなってないから説教した。年上に対しての言葉づかいと礼儀をなおせないんだったら、さっさとおうちに帰りなさい」
礼儀がなっていない事は夏美も分かっているらしく、またぁ?と春樹を軽くたたく。だって、と拗ねる春樹は雪子に対する態度とは180度打って変ってひどく猫かぶりだ。渋々ながらも頭を下げた春樹に雪子はOKを出した。早速部屋を案内しようとする夏美を制し、雪子が春樹を呼び止める。なんだよ、と眉間にしわを寄せて春樹がその場に立ち止まる。タバコを軽く掲げて、これと雪子が同じように眉間にしわを寄せたまま口を開く。
「次タバコの文句いったら追い出す」
「…わかったよ!ばーか!」
あれが人気モデルねえ、と予想以上のがき臭さが漂う春樹に苦笑いをして空に煙を吹きかけた。