窓愛〜キミの笑顔が僕の幸せ〜
「うん。独り言だよ」

独り言なのかなぁ〜?と、少し疑問だがいつもこんな感じで返事をする。

「そっか。また例の“キミ”?」

僕の好きな人を優に教えてしまった日から、優は僕の恋を応援してくれている。

優も、僕と一緒に“キミ”を見た。

桜の木の下で、友達と仲良く笑いながら話ている“キミ”。

「うん。」

優がクスッと笑い、“キミ”を指差しながら…

「例の“キミ”の本当の名前分かったよ」

僕は吃驚した。

早く名前を知りたくて、ウズウズしている僕。

「本当の名前教えて!」

僕は優の肩を両手で掴み、優を揺さぶる。

「まぁ、落ち着けよ。
名前は、坂下 美和ーサカシタ ミワー。」

美和って言うんだ…。
可愛い名前だなぁ。
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