窓愛〜キミの笑顔が僕の幸せ〜
靴が無くなるなんて、変だろ・・・。

靴は一人じゃ歩かないし。

「じゃあ、僕も一緒に探します。」

初めて美和と話した、僕は嬉しくて心の中で小躍りしていた。

「でも…迷惑じゃないですか?。」

迷惑じゃないけどなぁ。

寧ろ僕は、嬉しいくらいだ。

「迷惑じゃないですよ。」

美和は、不安そうな顔から一気に笑顔になった。

美和の笑顔を、こんな至近距離で見たのは初めてだ。

いつも、二階の窓から美和の笑顔を見ているから。

「じゃあ、お言葉に甘えて。」

僕たちは、色んな所を二人で探した。

だが、一向に靴は見つからない。

美和は諦めかけていた。

「あの…お名前何て言うんですか?」

靴を探しながら、美和は僕に笑いかけた。

そして、僕もそれに吊られてニッコリ笑った。
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