【短】最狂恋愛活劇
「……っ!?」


キョロキョロしてたら、宗太郎に話しかけようとする女の子が見えた。


絶対阻止!


「宗太郎!」


「何です?由良さん」


用事もないのにあたしが声をかけたことで、女の子はしょんぼりと肩を落とした。


どんなときだって、必ず宗太郎はあたしのとこにきてくれる。

それがお父さんの命令だろうと、うれしいから構わない。


そんなあたしを見て笑うさっちゃんだって…き、気にしないんだからっ!


「えーと…な、何か頭痛くて。だから今日の予定キャンセルしてってお父さんに連絡して」


当然仮病だけど、あたしは宗太郎以外と結婚なんて絶対嫌だし。


「え?熱はないですか?」


何の躊躇いもなく、オデコをピタッとくっつける宗太郎。
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