【短】最狂恋愛活劇
2.婚約者
「ただいまー」


今日一日考えたけど、結局結論は出ないまま家に帰ってきた。


「おかしいですね?誰も出迎えにこないなんて」


眉間にシワを寄せて考える宗太郎。


「別に出迎えなんていらないよ。宗太郎も気にし過ぎ」


普段物静かな宗太郎は、キレると誰の手にもおえないらしい。

あたしはその姿を見たことはないんだけど、一回家が半壊のときがあった。




ダダダダダッ!


「お嬢!てぇーへんです!」


奥から若い奴が一人、青白い顔をして出てきた。


「何があった!?」


「とにかく!きてくだせぇ!」


宗太郎と一瞬顔を見合わせ、急いで後に続く。
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