【短】最狂恋愛活劇
バンッ!


奥の客間の襖を勢いよく開けた。


「お?やっと帰ってきたか!」


「誰だお前っ!」


そこには見たこともない若い男が一人、デカデカと座っていた。


「ん?体調悪いんじゃなかったっけ?由良」


あたしの名前を知ってる!?

一体誰なんだコイツは!


「おい、気安く由良さんを呼び捨てにすんじゃねーよ」


あたしの前に出た宗太郎が、キッと睨みをきかす。


「なるほど。お前が宗太郎か。親父さんから聞いてるよ」


宗太郎のことも知ってるみたいだし…お父さんの知り合いなのか!?


「お前っ!名前は!」


あたしはソイツに向かって叫んだ。
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