【短】最狂恋愛活劇
「早速つけるね!」


ピンクゴールドの小さなハートが二つ付いてて、キラキラ光るストーンもかわいい。


こんなの欲しかったんだ!


「んー?あれ?できない」


普段こんなネックレスなんかしないから、なかなか穴に引っかからない。


「あたしがしてあげよっか?」


さっちゃんが言ってくれたから、その言葉に甘えようと思ったそのとき。


「貸してください」


スルリとあたしの手からネックレスを取り上げたのは宗太郎。


「ちょっと髪の毛上げてください」


ドキドキしながら、無言であたしは言われた通りにする。


宗太郎はいつだって、あたしが困ったときには駆け付けてくれる。


「できました。由良さん、よくお似合いです」
< 7 / 53 >

この作品をシェア

pagetop