【短】最狂恋愛活劇
「まじか。何だかんだ言っても、由良のことが大切なのかと思ってたけど」


「ただの頭の娘ってことなんだろうね」


いつからあたしは宗太郎のことが好きだったのか、そんなの分からない程長い片想い。


宗太郎の態度から分かってたけど、リアルに泣きそうだ…。


「てか、由良のお父さんも何考えてんの?すっごい年上のいかついオヤジだったりしてねっ」


「……何で楽しそうなの、お前」


さっちゃんがそういう人種なのは知ってるけど、イラッとするよねー。


「あ、由良、口調がヤクザの娘バージョンに戻ってるよ」


「しまった…!」


慌てて口を塞いで、キョロキョロと辺りを確認。


家の外では普通の女の子!

奴らに対する口調のままじゃ、友達なんかできないの!
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