責任取ってよねっ!
一時間経過したら、だいたいのやつが脱落した。


その場で倒れているやつもいれば、座り込んでるやつもいる。

まだまだ終了を伝える素振りがない部長を横目に私は、まだまだ走りつづける。

ここでやめたら負けた気がしてならない。



黙々と走りつづけること、3時間…

残っているのは数人。
雅大と時雨は残ってるみたいだ。
時雨はもう死にそうな顔してる、私も人のこと言えないけどね…


「よーし。今走ってるやつこっちに集合。」


終わらせる気配が無かった部長が何やら集合をかけてるみたいだ。
やっと終わるんだなぁ…そう思ったら力が抜けてきた。みんなもそんな感じだろう。


みんなヘロヘロになって集まったら

「腕立て伏せ1000回始め。」

なんだか驚く元気さえなくなっている。
意識がもうろうとする

「どうした、早く始めろ。」

でも、テストなんだ。ここでやりとげるかを見ているんだ。

この辛さを乗り越えないとダメなんだ。

「いーち、にーい、さーん」

もうちゃんと出来ているかは分からない。
でも、諦めたらここで終わりだって思ったから。
私は、腕立て伏せを始めた。

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