責任取ってよねっ!


ポンッ

私は、次の走者にバトンを回した。
私たちのチームは、そのまま一位だった。

走り終わって私の元に蝶ちゃんが来て、
「なのは…いいの?」

蝶ちゃんは、驚きと戸惑いを隠すように頭をかきながら言ってきた。

「わかんない…」


なんだか、自分のことなのに全然わからない。
なんで走ったかもわからない。

「でも、走ってみて嫌な気持ちにはならなかったの。」

なんだか、とっても爽快感というか、前に味わったことのあるような…

とにかく楽しかった気がする。

「うん。うん!だって本気で走ってるなのはの顔…イキイキしてた。とっても楽しそうな顔。とっても綺麗だった。」

蝶ちゃんは、眩しいくらいの笑顔を私にくれた。
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