責任取ってよねっ!

私は、すごく久しぶりにバスケットコートに入った気がする。

もう、どうなったっていいや。まえみたいに自己中心的とかサイテーとか、言われてもいい。
私のために蝶ちゃんが傷付くより、全然ましだから。

ピーピー

第4クォーターがはじまった。

いくぞぉーー!


私は、ミニスカートだと言うことさえ忘れて風のように走った。
なんだかとても気持ちがよかった。リレーのときと似ている感じだった。

勢いよくボールをカットして私は、ゴールに向かった。
そして…

シュッ

私の一番の得意技ジャンプシュートで点数を入れた。

「す…スゲー…」

「あれ、ホントに湊さん?」

「なんか、眩しい位楽しそう。」

回りがざわざわしていたけど私は、気にならなかった。大好きだったバスケをしてなんだか楽しいから。
嫌いなはずなのになんだか笑顔が出てくる。
笑顔の仕方はわかはなくても今は、勝手に笑顔になっている。


私、今笑ってる。
< 53 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop