呪印を刻まれし者
父さんの顔は写真でしか見たことない。
そんな僕の能力が開花し始めたのは
4歳の時だった。
ペットのマシューが寿命で死んだんだ。
拾ってから1年もたってないのに
拾ったときから結構年老いていたけれど
元気だったから全然大丈夫だと思っていた
僕はマシューの死骸の側で一晩中泣き明かした。
起きた時、そこにはマシューの死骸は
なくなっていた。
かわりにいつも通り僕の側で
マシューが寝ていたのだ。
死んだはずのマシューは
尻尾が3本になっていた。
「マ…シュー?」
僕はおどおどとマシューに話しかけてみた