チョコから始まる甘い恋
「何赤くなってんの?」

その男の子はそう言って私をからかいながら私の頭をポンと叩いた。


私はますます顔が茹で蛸のようになった。

「ふふっ…君やっぱおもしろいよね。それじゃあ、俺そろそろ行くからバイバイ本堂サン」


その男の子はそう言うと何か買って店を出て行った。


フッと我に返った私は時計を見てビックリした。さっき来たばっかだと思ってたのに時計の針は8時15分を指していたからだ。


私は急いでチョコレートを買い学校に向かって走っていった。


ふと走り中にさっきあの男の子が言ったことが頭の中をよぎる…

何で教えもしないのに私の名前を知っているのだろうと…。



ってか、私、名前聞くの忘れてたっιι………向こうは知ってたのに教えてくれないなんて卑怯だっ(おいおい…ιι)



……ん、でも私と同じ学校の制服着てたからまた学校のどっかで会えるかも……多分だけど。



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