チョコから始まる甘い恋





「そんなことできないの知ってるでしょ?基樹先輩は先生でも何も手出しできない存在なんだから。」



「それってやっぱ基樹が石橋財閥のご子息だから?」



「へぇ~(笑)佳織のくせに知ってたんだ。」





「なによ~その言い方。ひどくない?仮にも幼なじみに向かって」



私はムカついて頬を膨らませてそっぽを向いた。



そのことをわかっているかのように明日香はニタニタしながら話し続ける。



「まぁ~石橋財閥のご子息っていうのも本当だけどもう一つ先生が何も言えない理由があるんだけどねぇ~」



え?なにそれ…?



私はさっきの明日香との会話を忘れて明日香の方に向き直った。



「クスッ(笑)気になる?基樹先輩のこと。」



は?なんでそこでそんな言葉が返ってくるんだ?


……でも私も一応生徒会の一員になったんだし(ほとんど無理矢理だったけど)知らないわけにもいかないからここは素直に明日香の話に合わせとくのも悪くないか…。



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