チョコから始まる甘い恋
「佳織…あんた明日、気おつけな。もし私の勘があたってたらのことだけど、さっきの人…多分三年生だと思う。」
突然、明日香がわけもわからないことを言い始めたので私は首を傾げるしかなかった。
「なんで、三年生だってわかったの?」
うちの学校は一応、一年から三年までの区別が付くように女子はリボン、男子はネクタイの色が学年ごとに違う。
しかし、今さっき私たちの教室に入ってきた女子生徒たちはリボンを外していたため何年生かはわからなかったのだ。
なのに明日香はあの女子生徒たちが三年生だと言った。
「雰囲気的に直感?あの人たち笑ってたけど目が笑ってなかったし…。」
「ふぅん…まぁ~私には関係ないよ。」
そう…関係ない。この時、私はそう思ってたんだ。
今思い出すと明日香の忠告を聞いてたらあんなことにならなかったのかな…