チョコから始まる甘い恋


「俺、かなりモテるんだよね」



は?この人いきなり何言い出すんだ?



「だから何が言いたいの?」



私は何故かイライラしていた。多分半分は目の前の男のせい。あと半分は――…?考えてもわかんないので先生のせいにしておこう。(おいおいιι)



「だから、俺があんなダサい格好してたらモテなくなるだろ?それくらい分かれっ!」



………!?この男、まさか二重人格者!?


「二重人格!?」




私は思わず言ってしまった。ってかあれがダサいって…こいつそうとうなナルシスト野郎だな。



「そっ。学校では優等生だからバラすなよ。あっ、ちなみに兄貴もこのこと知ってっから。」



ボソッ


《変態にナルシストか…》




「何か言ったか?」



えっ?今の聞かれてないよね??


「いや、何も。」



「………ふ~ん。」


何か今、間があったような…ιι


「お~い!!こうきぃ~お前、いつまで俺待たせんだよっ!先に行くゾ~?(怒)」


「わりぃ。今いく。じゃ、またな。」



そのまま光樹は英語準備室から出ていった。


最後に意味深な言葉を放って――…




< 76 / 86 >

この作品をシェア

pagetop