社長の彼とあたしの最後の恋愛


その余裕の態度は何よ。

「それじゃ、亜美さんも戻られた事だし、私は社へ帰ります」


「あっ、悪いな。それとも、一緒にメシ食う?」


ちょっと!


何、誘ってるのよ。


イライラも、だんだんMAXになってくる。


「遠慮しておきます。それでは社長、また明日」



そう言って、美由がカバンを取ろうとした時だった。


「駐車場まで、一緒に行くよ」


洸輝は先にカバンを取ると、そう言った。




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