社長の彼とあたしの最後の恋愛
「それから、逃げたヤツを見返す意味でも、勉強をして、仕事をして、今に至ってるんだ」
そうだったんだ…。
美由にとって、それって辛い出来事だったよね。
「だから、少しは分かると思うの。亜美さんの気持ちが」
「ありがと…」
あんなにイヤだった人なのに、こんな普通に会話出来るなんて。
「…あたし、どこまでも、足手まといだよね」
「そんな事はないんじゃない?社長が何で、10ヶ月で、プロジェクトを成功させたんだと思う?」