夏休みのTシャツ
厳しい練習も先輩がいるから全然ツラくない。
やっぱり先輩カッコいいなぁ。

動きも早いし、一発が重いし。


………絶対に戦いたくない。


練習も無事終わって、片付けてると隣にいた先輩が話しかけてきた。










えっ!!高田先輩?!








え―――――――!!!!







「中1だっけ?」

「えっ。あっ、はい。そうです。」


先輩があたしに話しかけてるよ。

麻美~、どうすればいいの?
助けて~。

あたしはすっかりパニクってた。


「体育祭はもう終わった?」

えっ?!
いきなり体育祭の話?


「いえっ、まだです。夏休みが終わって、2学期になったらすぐですけど。」

「そうなんだ。楽しいよ。」

何がいいたいの?でも、話が終わっちゃう。
続けなくっちゃ。

慌てて答える。

「リレーで第1走者になっちゃったから大変で。」

「夏休み明けだし大変だよね?」

先輩と話せてるよね?

夢みたいですっごく嬉しい。

でも、先輩は何が言いたいの?!

あたし困っちゃうし。


タイミングよく先生は集合をかけた。

会話もそれで終わった。

なんかドッと疲労感が。

あたし、どうして??

疲れてるの??


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