服従の宴―契約―
畳の上に転がって、天井にうつる目障りな光をただぼんやりと眺めた。
眠い……。両瞼がつく前に敷きっぱなしの布団に体を移動させる。そうしないと明け方帰宅する母親に小言をいわれる。
昨夜は一晩中道路整備のバイトをしていた。二日連続だと体がもたないから、今日はバイトがない。
来週から試験もあるから、勉強もしたい。だけど、無理だ…………
唇には、まだ徳田瑛士の感触が残っている。
「腹へった……」
最後のぼやきと眠りに落ちる瞬間は、ほぼ同時で、ネオンがチカチカと点滅して顕斗の寝顔を照らしていた。