服従の宴―契約―
「おまえ……教師だろ……」声が裏返った。
声が裏返ってしまったことにばつの悪さを感じて、戸惑った。
徳田は片方の眉をつり上げて彼を睨み付ける。
「教師がこんなことしていいのかよ?」
煙草の先端で赤い火が葉を焦がすと、彼に向かって白い煙が吐き出された。
「やめっ、げほっ」
標的がむせかえると徳田は満足そうに笑った。
「いいわけないだろ、優等生くん……名前なんだっけ?」
「高瀬顕斗! 二年もおまえの授業受けてるだろ!」
「ああ、高瀬ね。そうそう高瀬」