恋色カフェ
「高宮さんを初めて見た時、
“うわ! もろ、店長の好みじゃん!”
って思いましたもん」
危なく、飲んでいたコーヒーを噴き出しそうになった。
「な、何それ……」
「あー……。実は俺、何故か店長に“同じ種類”と思われてるらしくて、結構、きわどい話もしてたりしたんすけど」
勝沼君は、頭を掻きながら続ける。
「店長が手を出してたお客さんを、教えてもらったりしてて……
……で、」
喉がゴクリと鳴る。どこまで食いついているんだ、と焦って、勝沼君に気づかれないうちにコーヒーを啜ってごまかした。
「その女の子達って、みんな雰囲気が似てるんすよ。
背は小さめで、髪は肩を越した位のサラッとしたストレート。目がパッチリしてて、肌が白くて……。
それって、高宮さんの雰囲気そのまんま、って感じじゃないすか」