Mirror World
赤点テスト返却日から四日が経過した。
流石、休日。
博物館は人でいっぱいだった。

特に目立つのは学生諸君。
君たちは僕と同じなのだろう。
一人で納得して、入り口のガラス製のドアを開いた。
受付の女性にチケットを手渡し、パンフレットを貰った。
女性に指示され、奥の扉を開く。

「何ここ‥」

真っ暗で全く何も視界に入らない部屋だった。
来た扉から出ようと探すが、何が何だか分からなかった。
少し足を動かすと何か踏んだ音がした。
なんと部屋に明かりが灯った。
有り難いスイッチだな‥これ。
辺りを見渡すと、一人の幼い少女だけだった。

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