Mirror World

「無駄だぞ、優兎」
「え‥」
「この街、ルスデルはこういう街なんだ」

えっと次期国王、ジョーカーからの注意事。
僕たちはその辺を歩くことにした。
そう言えば、人は居るらしい。
どこだろう?

「あんたら都心部の人だろ?」

よぼよぼした老人が岩の陰から出てきた。
びっくりして腰が抜けそうになった。

「此処はあんたたちみたいな人が来るところじゃないよ」

と、言って去っていってしまった。
気づくと街の人たちが僕らを見ていた。
「案内人、君の知名度って?」
「流石にルスデルまではな‥」

共に背を合わせ、周りを見渡した。
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