Mirror World
ってか、僕、指名手配者なんだけど‥。
ブツブツ心の中で呟いていると、いつの間にか目立つ城に着いてしまった。

「あのさ、案内人。僕‥」
「大丈夫だって。これ着てろ」

案内人から渡されたのは、被っていたフード付きの黒いマント。
それを脱いだ案内人は、いかにも王子って感じだった。

デビルクラウンを解除し、城の中に入っていった。

「!?」
「お帰りなさい、お兄様」

中に入ると、赤い絨毯が続いていた。
そこにはお兄様、と呟く赤い団服を身にまとった、赤毛の少女の姿が。
まさか‥
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