Mirror World
窓ガラスを割り、なんとか外に、いや一階に出れた僕。
そこは草花が咲き誇る中庭だった。

「さっきの‥」

中庭にはさっきの気になる赤毛の少女がいた。
思わず木の茂みに隠れた。
徐々に近づいてくる少女。
胸にはハートの紋章バッチが。

「君‥トランプ兵のハート軍?」

前振りもなく、木の茂みから姿を現す。
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