あなたを愛した(完)

「ごめんごめん……そんな怒んなや。じゃあ土曜日な。迎えに来るから。じゃ、俺バイト行ってくるー!」



「え? ああ、うん……って、ちょっと!? 待ってえや瑛馬、まだ話……!」



って、あっかーん!



急ぎすぎてて聞こえてへん!!



急ぎ足で消えてった瑛馬の後姿。



あー……カッコイイ。



あかんほんまカッコよすぎや。



惚れて、惚れて、惚れた紗江は本当に幸せだった。



そういえば和人以来やな。



男の人とこんな仲良うするなんてこと。



そう考えながら、紗江はまた和人を思い出していた。
< 17 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop