Prisoner of Love
招待不明の旅行に来たつもりはないのに。
全てが分からないとか、有り得ないのに。
だけど、実際そうなのだからおかしい。
そう全員が思いながらも、来たものはしょうがない。
バスもいなくなってしまったから、帰る手段もない。
だから渋々、自分の部屋のカードキーを取って、各自別れた。
大広間から出る時も、菜々の両親は優梨を鋭い目で見ていた。
それに菜々は気付き、急いで親のあとを追った。